PROFILE

様々な老若男女を変幻自在に演じ分ける女優達によるナンセンス喜劇は、人々を翻弄し順応させる、状況ナンセンス喜劇。
その喜劇は猟奇的であり悲劇的であり且つ非常に馬鹿馬鹿しい。
あらゆる固定概念を覆したり覆さなかったり、あらゆる神経を逆撫でたり逆撫でなかったりしながら、

やがてひとつの終焉に向かったり、向かわなかったりする。

ー 略 歴 ー

女子美術短期大学在学中の吉田衣里 “現・一十口 裏(いとぐち うら)” が、付属高校から続いていた”げんこつ団”を受け継ぐ形で校内公演活動開始。
1991年に在学中ながら校外劇場での活動を開始し、この年を活動開始年とする。
以降、同年から出演の植木早苗と共に、公演毎にキャストを集めるユニット形式で、年2~3回の公演をおこなう。
「女性のみでありながらブラックな内容」「観客に一切媚びないスタイル」「突き抜けた馬鹿馬鹿しさ」が話題を呼び、
1994年のトムプロジェクトとの共同制作公演ののち、1995年に「ガーディアンガーテン演劇フェスティバ ル」の出場劇団に選出される。
以降、じわじわと動員を増やしつつ、”独自のナンセンス喜劇と過激な風刺” を貫く。

1999年から「駅前劇場」を拠点にし、2000年にユニット形式から劇団員制に切り替え。
この年、1回目の総集編公演をおこなう。2004年には「下北沢演劇祭」に2回目の総集編で参加。
以降、公演ごとに 趣向やテーマを変え、知る人ぞ知るマニアックな劇団として活動。
この頃より、直接的な過激さよりも、”あらゆる形のナンセンス=絡め手的な風刺や思いがけない風刺” という作風で、
「唯一無二の喜劇団」「和製女版モンティ・パイソン」との評価を受ける。

2011年にはその集大成として、20周年記念 “秘密” 公演を盛況に終え、以降は原点回帰と試行錯誤を織り交ぜながら、
”人々を翻弄し 順応させる 状況ナンセンス喜劇” により、一つの世界をしっかりと構築したり、しなかったりする。
2016年の25周年記念公演は、およそ20年ぶりとなる男女混合キャストでおこなう。
2017年にはやはり男女混合キャストで、げんこつ団初の番外公演をおこなう。
古民家でおこなわれたそれは、げんこつ団初の体験参加型となった。

2018年からは ”状況ナンセンス” を軸として、”人が産み 人を守り 人を壊す 人ナンセンス喜劇” を展開すべく、年一回の本公演をおこなう。
2021年には、これまでの作品を解体し、完全”新”構築した、30周年公演をおこなう。

ー 特 徴 ー

活動開始当初から、”実際の特性と年齢と性別を 分け隔てなく飛び越えていく” 演技スタイルを持ち、
例えば女性の演じる男性、もしくは男性の演じる女性、といった固定概念的イメージを当たり前のように打ち崩している。

同様に活動開始当初から”舞台と映像がいちいちリンクする舞台作り” をおこなっており、それも独自のスタイルとして定着している。

また活動開始から一貫して、好き嫌いの分かれる作風とされながら、その自覚もしながら、観客の男女比・年齢層には、一貫して偏りが見られないのも特徴。

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